人とのつながりの土台－愛着とは？

「愛着（アタッチメント）」とは、私たちが小さいころに、身近な人との関係の中で育んできた「心のつながり」のことを指します。

このつながりは、人との関係で安心を感じる力や、ストレスを乗り越える力の土台になります。

安心できる関係の中で育つと、「困ったときには誰かに助けを求めても大丈夫」という感覚が根づきます。一方で、安心が得られなかった経験があると、人との関係の中で不安や孤独を感じやすくなることがあります。

大人になってからの人間関係―たとえば、距離をとりすぎたり、相手に頼りすぎてしまったり―の背景には、こうした愛着のかたちが関係していることがあります。

カウンセリングでは、信頼できる関係の中で「安心してつながる」体験をもう一度やり直すことができます。それは傷ついた愛着を少しずつ癒しながら、自分らしく生きなおしていくプロセスです。人との関わりの中で傷ついた心が、あたたかな関わりの中で癒されていく、その歩みに、私もそっと寄り添いたいと思っています。